怒ってはいけない

怒ってはいけない状況に限って猛烈に腹がたつときがあります。
相手は重病人なんだから、認知症が始まっているのだからと自分に重々言い聞かせているんですが、母の電話にはイライラとさせられます。

認知症って、「お爺ちゃん、最近何度も同じこと言うの」とか「お婆ちゃん、お財布が無くなったって騒いでる!」とか、「お爺ちゃんが散歩に出たまま行方不明」なんて状況を想像しがちだし、私の場合もそのぐらいの認識しかなかったのですが、実際のところ、うちの母のように若い人(75歳)の発症する認知症って、人格が壊れるというか、配線が狂うというか、接していて少し恐怖を感じる状態になってくるものなのだということがわかりました。

毎日、それについて考えています。漠然とだけど。体全体にまとわりつくような恐怖を必死に払いのけながら。

記憶違いや勘違いが起きるっていうんじゃなくて、常識が常識でなくなるっていうのが恐ろしいところだと思います。例えば、郵便局と病院の違いがわからなくなると書けば想像してもらえるかしら(今、実際にそういう状態)、私からすると、「え、そうくる!? そこ!?」っていう驚きの後にじわじわと、これはマズイ、かなりきちゃってる…という気分にさせられるのです。

そしてもう一つの特徴と言えるのが、執着。字面からして怖いわ。
ケータイ、ヒーター、ベッド、固定電話、お金… そういった物事に対する強い執着が始まった頃から、性格までがらっと変わってしまったように思います。実家から遠く離れて住んでいて、電話で状況の確認だけをしている私でさえこんな恐怖を感じるのだから、側についてくれている叔母さんはさぞかし怖いだろうな…。ほんとすいません…。

最近は体調も優れないらしく、毎晩電話が鳴るとどきっとします。延々と「一回通院するとがん保険の会社に2万円払わなければいけない」だとか、「みんなが私を監視してる」なんていう恐ろしい話を聞かされることになるから。それでも、最近慣れたもので、電話が鳴ると番号を確認し、母とわかると冷蔵庫にビールを取りに行くという余裕が。人生何事も経験だわーって思うね。

簡単な性格でよかったワン

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