老犬トビー号のこと

今まで一年ほど、Twitterでちょこちょこと近況報告をしていた老犬トビー号ですが、7月の10日早朝に亡くなりました。とても静かな最期でした。それについては新潮社「Webでも考える人」での連載、『村井さんちの生活』の「老犬、旅立つ」で書かせて頂きました。Twitterで多くのコメントを頂きました。ありがとうございました。

連載でも、Twitterでも書き切れなかったことを、ここで書こうと思います(特にTwitterは書いたことがバラバラになってしまう可能性があるので、ここでまとめたいと思います)。

去年の7月に鼻腔内腫瘍が見つかり、その時点でかなり進行している状態でした。最終的には膀胱、肝臓、脳、リンパに転移しました。それでも、本当に苦しかったのは最後の数日だったと思います。亡くなった日の朝も、大好物のきゅうりをや蒸しパンを食べていたほどです。動物医療が私の想像以上に進歩していたこともあって、末期癌の苦しみを緩和することができていたと思います。これについては、担当して下さった獣医師の皆さんに心から感謝しています。歩けなくなったのは、最後の2日間だけでした。

亡くなった日に、トビーを実際に知る人達に連絡しました。何人もの人が花や保冷剤(斎場が混んでいて、2日間自宅で安置しなくてはならなかった!)を持って、トビーに会いにきてくれました。息子の友達が「トビーくん、死んでしまったんやってな」「トビーくん、かわいそうやな。あんなにいいこやったのに」と、本当に残念そうに私に声をかけてくれました。その他、多くの人がトビーが亡くなったと聞くと、涙を流してくれました。

私達家族からだけではなく、トビー号はいろいろな人から愛されて、幸せな犬生を送ることができたのではと思います。

最後に、『村井さんちの生活』の「老犬、旅立つ」に掲載したトビーの写真について書きたいと思います。スコッチテリアと言えば立派なヒゲがトレードマークですが、あえて、放射線治療後、脱毛してヒゲがなくなってしまった状態の写真を掲載してもらいました。一度完全に脱毛しましたが、三ヶ月後にはきれいに生え揃い、いつも通りのトビーに戻っていました。鼻腔内腫瘍になり、これから放射線治療に挑むペットの飼い主さんたちへの、エールになればと思います。

沢山のコメント、メッセージなど、本当にありがとうございました。

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『考える人』夏号(新潮社)。新連載が始まっています。Web版考える人と同時並行で連載していますが、季刊誌は書き下ろしです。よろしくお願い致します。

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