休校DAY 4
休校四日目となった。先は長い。それしか言えねぇ。
今日は、早朝からずっと原稿の整理をしていて、先ほどまるごと一冊、すべての翻訳が終わった(その間に、二人の朝食を作り、宿題を監視し、犬に餌をやり、洗濯を2回している)。疲労感max。
訳した本はシングルマザーの葛藤を描いた一冊で、痛快だった。アメリカと日本ではシングルマザーを取り巻く環境は大いに違うようだが(支援システムその他もろもろ)、根本のところには共通する悩みがあるようだ。シングルマザーが自分の楽しみや愛を追求すると、途端に風当たりが強くなるのはなぜだろう。政府の支援に頼ることが甘えと見なされるのはなぜだろう。シングルペアレントになる、ならないに関わらず、支援される側に回る可能性は、誰にでも常にあるはずなのに。
さて、本題である。息子たちのコロキュー(新コロナウィルス蔓延防止のための休校)四日目である。昨日、息子たちは私に言われて渋々宿題などをしていたが、おおむね、だらっとした一日を過ごした。次男は漢字が苦手なこともあって、ダイニングテーブルの上に漢字プリントを広げて、嫌そうに(本当に嫌そうに)、漢字の練習をしていた。私が作業をしている場所の、ちょうど後ろ側になる。5分もすると、(;´Д`)ハァというため息が聞こえてきて、30分もすると、チッという舌打ちが聞こえてくるようになった。
まったく嫌になってくる。
それでも、私は怒らずに、こう提案した(14年も親をやっていると、徐々に学んでくるのは本当だ)。「宿題やめて、ドラマでも一緒に見ない?」と。
子どもに腹を立ててはいけないと思ったのではない。急な休校で割を食ってるのはこの子たちなんだから、優しくしてあげなくちゃとか、そんなことを考えていたわけでもない。対立すると自分が辛いのだ。だから、喧嘩にならない方法を選んだ。息子たちは大喜びした。
ドラマって言っても、長いドラマは中学生の根気が続かない。それは経験上、よく知っている。どれだけ素晴らしいコンテンツであっても、小一時間見続けるにはそれなりの練習が必要で、今回の休校みたいに突発的に降ってわいたような一ヶ月ではなかなか難しいものがある。ということで、NHKの朝ドラビンジである(not ステマ)。
Amazon Prime VideoチャンネルのNHKオンデマンドに入ると、一ヶ月1000円ぐらいで、びっくりするほど大量に朝ドラを見ることができると気づいたのだ(not ステマ)。ついでに過去の時代劇や大河ドラマも見放題だ。これは私がうれしい。
結局、私たちは「あまちゃん」を選んだ。
息子たちは三陸の海を見ながら、ウキウキしている。「あまちゃんかわいい!! じぇじぇじぇ!!!」と大騒ぎしている。ここに行きたいなあ! と息子たちに言われると、確かに行きたくなってくる。この勢いだと、たぶん最後まで見続けるだろう。
いいのかな、こんなことで。復習しなくていいのかな、本当に。でも同時に、こうやって三人+犬で横に並んでテレビを見る時間は、これから先、そう多くもないだろうと考える私もいる。
昨日のゆうごはん:薄切りの豚肉とほうれん草の鍋。最後にうどん投入。ごまポン酢で。