休校DAY 32-34+『兄の終い』補稿

ため息が出るようなニュースばかりだ。先日も書いたことだけれど、突然はじまった休校の様子を綴ろうと思って書きはじめたときは、1ヶ月後にこんなことになるなんて夢にも思っていなかった。それこそ、数週間経過すれば日常がある程度は戻ってくると思っていた。しかし! 現実は報道されているとおりで、えらいこっちゃになっている。近しい人が体調を崩している。じわじわと広がってきているのが実感としてわかる(体調を崩しているみなさん、どうぞお大事にしてください)。

 休校は本日で34日目を迎え、今日の時点では、予定通り登校がはじまりそうな雰囲気である(滋賀県)。しかし、本当に大丈夫なのだろうか。東京では感染者数がどんどん増えている。楽天家の私でも、さすがに不安になってくる。本当に登校させていいのだろうか。明日非常事態宣言が予定通り出たとしたら、また状況は変わるのだろうか。子どもたちにとっては、長い休みは楽しいことのようだが、親からすると大変なことも多い。しかし、そんな気持ちよりも何よりも、感染拡大が心配だ。そんなこんなでなかなか落ち着かない日々を過ごしている。

 さて、表題にもある『兄の終い』補稿的なものを少し書こうと思う。

 出版されてから親戚の間でも話題になったみたいで、読んでくれている人もいるみたいだ。感想は聞いていないけれど、登場人物である加奈子ちゃんは2回も読んでくれたらしい。加奈子ちゃんも、だいたい私と同じような気持ちで5日間を過ごしていたようだ。

 加奈子ちゃんと初めて会ったのは、兄と彼女の結婚式のときだったと思う。神社だった。本当にかわいくて、白無垢がよく似合っていた。私はぼんやりと、「なんで兄と結婚したかなあ~」と思っていたし、彼女のお父さんに、「お父さん、申し訳ありません」となぜだか謝罪した記憶がある。その後、パーティーのようなものがあって、加奈子ちゃんに直接、一体兄のどこがよかったのかと聞いた記憶もある。超失礼だろ、それ。自分でもびっくりするわ。でも、聞いた記憶がある。加奈子ちゃんは、すごくやさしいんですよと答えた。でも、やさしかったのは加奈子ちゃんの方だよと今は思う。

 兄が亡くなってから、いろいろと兄の周辺を調べた。多賀城では、たぶん友人はひとりもいなかったと思う。頼れる人は当然いなかったはずだ。故郷の知人とは、頻繁にメールで連絡を取り合っていたようだが、一方的なものが多かった。兄は超ハイパーな人で、溢れる(なんだかよくわからん強烈な)パワーを制御できないときがあった。そんな感じで一方的にメールを出していたのだと思う。加奈子ちゃんは、私はママ友とか理解ある職場の同僚との関係に恵まれたからやってこれたけど、あの人には頼れる人なんて誰もいなかったんじゃないかと思いますと言っていた。私もそう思う。

 兄はツイッターのアカウントを持っていた。私はフォローされていなかった。つぶやきはゼロ。いくつか、ゲーム関連のアカウントをフォローしていたけれど、たぶん、読むだけだったんだろう。私も兄がフォローしていたアカウントを全部フォローした。兄が見ていた風景を見てみようと思ったのだが、見ても全然ピンとこない。やっぱり私は兄が理解できない。

 Facebookのアカウントも持っていて、こちらはひとつだけ投稿があった。良一くんの写真が一枚と、「かわいい息子」と、短い文が添えられていた。だれもいいね! をしていなかった。

 兄のアカウントは一体いつまでああやって存在し続けるのだろう。写真のなかの良一君は、いまよりもずいぶん幼いというのに。

夕ご飯:白身魚と水菜とうどんの鍋。

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