休校DAY73+兄の終い補稿

73日目。

春休みの課題を済ませ、必要書類と一緒に学校に提出してきた。ドライブスルー方式での提出だった。校門前に先生たちが立っており(後方には白いテント。テントの下には学年別段ボールが三箱。箱には1年、2年、3年とマジックで書いてあった)、保護者は車に乗ったまま、事前に配布された茶封筒を先生に手渡しする。若い先生たちが、封筒を笑顔で受け取ってくれた(マスクしてたからわからないけど、たぶん笑顔)。茶封筒と交換で先生たちから受け取った封筒には、アンケートのようなものと連絡プリントが入っていた。なかには、家庭のネット環境を確認するものもあった。

わが家はパソコンやらガジェットやらは、私の趣味なので山ほどある。何が起きても大丈夫だ。これから先、いつまた休校になるかわからない。それを見越して、ウェブ授業のための調査をされているのだろう。うきうきしながら、該当項目に丸をつけた。パソコンあり、Wifi環境、プリンタあり。フフフ……いやしかし、先生たちも、大変ご苦労さまです。

さて息子たちですが、今日も休校生活をエンジョイしていた。もうこうなったら最後まで楽しんでくれ。勉強はあまりしていないようだけれど、それでも課題の提出はしているし、塾の宿題もやっているし、とても健康だ。もうそれでいいじゃないかと思う。いや、思いたい。毎日機嫌よく暮らしている。楽しそうにしている。愛犬ハリー号の面倒を見ている。

私がいま心配なのは、自分自身のことだ。学校が再開したとして、今まで通りやっていけるのだろうか。以前にも書いたとは思うが、一学期は給食がない。学校再開=お弁当生活のスタートという意味だ。今から頭のなかは冷凍食品のラインナップでいっぱいだ。せめてお米はおいしいものを詰めてあげよう。お米がおいしかったら、「おいしいお弁当だった」という記憶が残るはずだ。いや、残って欲しい。

さて、兄の終い補稿だ。昨日、お世話になった葬儀屋さんのアカウントからフォローされて驚いたのだが、なんと今日は、良一君の担任の先生の奥様からメールを頂いていることに気づいた。私のブログのフォームがちゃんと動いてなくて、確認できていなかった。4月に送って下さっていたので、たぶん、『兄の終い』を読んですぐに書いてくれたのだろう。本当に申し訳ない。担任の先生は、涙もろくて、とても優しい方だった。兄はたぶんひどい対応をしていた。兄が倒れていたアパートで、警察や児童相談所の職員さんが来るまで良一君に付き添って下さったのも先生だ。奥様からのメールには、元妻加奈子ちゃんと私が、かめ吉の水槽を持ち込んだリサイクルショップが最近閉店したことが綴られていた。あんなに汚い水槽を笑顔で引き取ってくれた、とても優しいお店だったのに、寂しい。

本は今まで何冊か出版しているけれど、こんなにも不思議な巡り合わせがたくさん起きる本は『兄の終い』が初めてだ。もう二度とこんな話は書けないのではないか。そんなことを考えながら、多賀城の景色を思い出している。

好きだよ、多賀城。私たちに優しくしてくれてありがとう。
(『兄の終い』p154)

“休校DAY73+兄の終い補稿” への 1 件のフィードバック

  1. 宮城の村井さんとハリーファンです。
    昨年の3月まで今回関わった児童相談所に勤務しておりました。手前味噌ではありますが、うちの児相のワーカーさん達は、細やかで丁寧な方が多いと思っております。少しでも良一くんの支えになれていたら嬉しいです。
    誰が対応していたか予測できた頃に拝読しようと思っております。

    いいね: 1人

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