
今日は暑かったなあ!
夕方になって若干気温が下がったので(とはいえ、国土沿いの外気温を表示する電光掲示には36度とあった)、実家に食べ物を運ぶ。義父は一日中寝ていたと言い、夕方なのにパジャマ姿だった。これは本当に心配だ。明日も様子を見に行かなければならない。しかし、どうしてやることができるというのだ。もう90歳にもなる義父の幸せな生活を考えたら……いろいろとアイデアはあるが、思い切った改革になってしまう。
義母は完全な多動状態だ。自室のデスクに古紙を積み上げて、それを一枚一枚めくって、確認して、そして義父に聞きにいく。寝ていようがお構いなしだ。
この請求書は病院のものだけど、この日は誰と病院に行ったのか。聞かれる義父はもう、反応も出来ないほど消耗している。私が代わりに「それは目の病院ですね。駅前の」と答えると、
そりゃあ行くだろうね、病院に! こんなヨボヨボの老人が一人で行くんやろか!
……これはさすがに厳しいだろう。
真面目な義父は、朝から晩まで浮気を疑われることが辛くてたまらないと言う。夫は、それはもうギャグにしたらええんとちゃうかと言っていた。吹き出しそうになるのを堪えるのに必死だ。義父は本気で悩んでいるし、実際、あんなに多動でアグレッシブになった人と暮らすのは、恐怖以外のなにものでもないだろう。
介護は生き霊との対峙。