20220818 アクセスめちゃ上がる
放置していた本ブログを唐突に更新しはじめて一週間、アクセスがめちゃくちゃ上がってきている。今までで最高ではなかろうか。フガフガ・ラボ(20年ぐらい前にお友達と作ったサイトだよ!)のときから考えても、今が最も読まれていると思う。その理由は何かなと考えているんだけれど、ま、ワイの文章が上達したってことかな?
連日デイサービスに通いはじめた義母は、とても楽しそうにしている。今まで、週に二回だけ通ってもらうために四苦八苦していたというのに、今はもう、毎日がデイの日であっても、素直に迎えの車に乗って行ってくれる。電話で様子を聞けば必ず、「よくわからないけれど、楽しかった」と言う。瞬間、瞬間を生きている感じがする。義母はそもそもとても優秀な人だった。だから、短期メモリは限界まで減少していても、一瞬のパフォーマンスはとても高い。彼女を見て認知症だと見破る人は少ないだろう。
さて、懸案の義父だ。いくら説明しても義母の認知症や彼女の変化を受け入れられない彼に、どうにかして理解してもらおうと、レビー小体型認知症について説明してきた(義母はそのように診断されている)。義父は、義母の妄想や幻聴、物取られ妄想などを、認知症になって性格が悪くなったから発生した事象と理解している。
しかし、実際のところは、義母の変化はすべてレビー小体型認知症によるもので、その特徴的な症状と今の義母の姿は見事なまでに一致する。認知症になって性格が悪くなったから今の状態と考えることと、今の状態はすべて認知症によるものだから本人の意志とは別だと考えることの間には、アマゾン川程度の深くて暗い川がある。しかし、このことを義父は理解していない。だからこそ、認知症と言われても許せない……と、考えるわけだ。
……考えるなよ、めんどくさッ
義母のいなかった時間に、近所の美容室(義父も義母も三〇年来通っている)に行った義父は、店主の妻に「奥さん、なんかおかしいんとちゃいますの?」と言われたそうだ。「先週来てくれたときも、男の看護士さんがかっこいいとか、うちには知らないおっさんがいるとか、何度も言ってはるんですよ。やめさせたほうがいいんちゃいますのん?」と、言うらしい。それを言われた義父はとことん傷つき、そして抱えきれない痛みをあろうことか義母に向けていたというわけだ。なんなの? あさっての方向過ぎん?
「お義父さん、それは100%、無視していいです」と私は自信たっぷりに言った。「だいたい、クソほどわざとらしいですよ。お義母さんが認知症になったことなんて、このあたりの人はとっくに知っているはず。『おかしいんとちゃいますのん?』とわざわざ言うてくるのがおかしいに決まってるじゃないですか。からかわれてるんですよ。お義父さんの悲しそうなリアクションを見て、あっちは喜んでいるんですよ!」と言う私に、「あの人はそんなに悪い人やない!」と抵抗する義父。悪い人に決まってんだろ!
義母の変化なんて、義母周辺にいた人たちはみんな知っているはずだし、もう散々語り尽くされ、むしろ飽きられているトピックなんじゃないかとさえ思う。スタートしたばかりの認知症は多くの人の興味を引くが、本格的な症状が出始めると蜘蛛の子を散らすように誰も周りにいなくなる……介護スタッフと数人の心優しき知人、そして家族以外は。
認知症は興味本位なトークを山ほど生み出す病気だし、誰もが認知症に強い興味があるし、そんな我々の多くも将来認知症になる。これはもう、避けられない運命みたいなものなのではないか。それならば私は、しっかりと見届けよう。