ほうれん草、豆苗、コーンを入れた塩ラーメンを食べていた。塩ラーメンは野菜と相性がいい。どんな野菜を入れてもおいしく出来上がる。特に豆苗と塩ラーメンの組み合わせは最高だと私は思う。
豆苗は、さっと火を通しても、しっかり火を通しても、なんなら生でもおいしい野菜だ。シンプルでまっすぐ。他の野菜を邪魔しない、明るくて楽しいヤツ。冷蔵庫のなかで勝手に伸びるし(褒める必要とかない)。
作業の合間にささっと作って、メールをチェックしつつ食べていたら、巨人化している次男がノソノソとやってきて「いいなー」と言った。
「さっきいらないって言ったじゃん」と返すと、「やっぱりおれにも作ってー」と言う。「自分で作って下さい」と答えると、「ちょっと、それってひどくね? ひどい母親やわー」と、むっとしながら言う。
なにがひどい母親だよ、なめんじゃねえと思いつつ、塩ラーメンを譲ってしまった。ひどい母親もなにも、ものすごく甘い母親なのでは。
自分用の塩ラーメンを再び作りながら、いろいろなことを考えていた。私が14歳のころ、自分の母親に求めていたことは何だったかなあ。
14歳のころ、私は自分の母に、普通の母親であることを求めていたのではないだろうか。その頃の私にとって「普通の母親」っていうのは、話をちゃんと聞いてくれる母親で、少なくとも、夜は家にいてくれる母親だった。なかなかどうして無理だったよね、彼女には。
息子たちは何を私に求めているのだろう。
休校はとうとう67日目。
晩ご飯:冷凍ナポリタン(やばいよやばいよ)
豆苗は火を通すと鮮やかなグリーンになるのも最高だと思う。いいやつだよ、豆苗。