20220814 雑記

20220814
義母の徹底した義父への攻撃が止まらない。

今日も朝イチで夫の実家に行って来た。昨日の帰り際に暗い顔をしていた義父、大丈夫だろうか……と、少し心配だったからだ。途中平和堂に寄ったらラコステのポロシャツが半額セールとなっていたため、義父にプレゼントにしようと買う。あまり派手なものを持って行くと義母の逆鱗に触れる可能性が高くなるため、自粛して、薄いブルーにする。

実家に到着すると珍しく義父が起きていた。昨日、私にせめて半袖にしろと言われて、今日のパジャマは半袖だった。義母はまだ表情が険しく、よそよそしい雰囲気だ。すかさずお薬カレンダーをチェック。朝の薬はまだ飲んでいないようだった。義父がリビングにやってきたので、早速シャツを渡す。義父はたいそう喜んでくれたが、ここで義母のスイッチ入る。

そもそも、他人の容姿を平気で批判する義母なのだが、最近その攻撃の対象になっているのが義父だ。白髪だ、よぼよぼだ、じいさんだ、ヨロヨロだと、それはもうストレートに言う。言いまくる。それも本気の顔で言いまくる。これを一日中やられたら、いくら相手が認知症でも嫌になるという義父の言葉は、まったくその通りだろうと思う。

今日の義母は自分が80歳だと発言するスイッチが入っていて、何度も繰り返した。私が、「お義父さんが今年90歳だから、お義母さんは82歳ですよ」と、よせばいいのにいつもの返しをしていたら、そのうち本気で怒ったようで、またもや怒りの矛先が義父へ……! 90だって!? いつの間にそんなじいさんになったんや!? 義父は反論も出来ない。

「この先、どうやって生きていけばいいのかと考える」と義父が言い出したので、お義父さんの不調の半分は心の問題なんじゃないかなと言うと、そうやろなと納得していた。難しいことだとは思うけれど、前向きに、希望を持って、近いところに設定した目標をクリアしていくことも大事かもしれませんね。例えば、91歳の誕生日に何をするかとか、93歳でどこかに行こうとか、今は無理だと思っても、それが実現したら大きな自信に繋がりますよ、きっと……と、私がとってつけたようなことを言うと、徐々に元気が出てきた。

徐々に元気が出てきたと思ったら、いつものどうでもいい地域経済および政治の話がはじまって、チッ、おまえいい気になるなよと一瞬だけ思ったが、今日こそはと我慢して聞く。すると、義父はどんどんどんどん元気になってくる。めちゃ笑顔を見せながら、スイスイしゃべるではないか。昨日までの即身仏みたいな姿は一体なんだったのか。それも私が持っていったシフォンケーキと寿司とプリンを完食している。そのうえコーラをがぶ飲みしている。昨日の義父の様子を見た夫が、家に戻って「あれはフェイクや、俺にはわかる」と言っており、それはないやろと気の毒になったのだが、確かにあれはフェイク……というか、あの時だけの真実だったのかもしれない。

めちゃ元気になった義父は、昭和30年代に金沢のホテルで料理長をしていたとき、経営陣と揉めて板場全員で大阪に戻ることになったその日、ホテルで知り合った仲居さんたちから大量にお弁当を持たせてもらったという話しをしはじめた。あまりにも大量だったので、大阪に戻る汽車のなかで同じ車両にいた人たちに渡すと、手を合わせて拝んでくれたと言い、あのときのことが忘れられないのや、こちらもどれだけうれしかったことか……と言っていた。めちゃ元気になった状態で。人間はいつになっても自分の心に翻弄される生きものなのだな。

帰りの車のなかで思い出したのは、矢沢永吉の「時間よ止まれ」。義父にプレゼントしたい一曲である。

幻でかまわない 時間よ止まれ 命のめまいの中で
#いらねえけどありがとう

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