休校DAY 17

とうとう、『あまちゃん』を最後まで鑑賞した。そして息子たちは重度のあまロス状態だ。最終回を見たあとに「具合が悪くなった」と言っている。「なんだか胸が苦しい」と。それはあまロスと言って、あまちゃん放映終了と同時に、日本中で多くの人がかかっていた症状だけど、もしかしたら恋なのでは……? と言うと、はっとしていた。「続編ないの?」と悲痛な表情で聞いてくるので、あっさり「ないね」と答えた。がっくり肩を落としている。しかし、のんさん主演の映画が公開中だったはずだけど……と慰めつつ調べてみると、なんと新コロナウィルスの関係でチケットの事前販売はないし、小中高生は鑑賞をお断りすることがありますと記載されていた。大人は鑑賞してもいいが、小中高生はダメなのか。大人であっても席はひとつ飛ばしらしい。まじ? よくわからないが、まあ、そういうことらしい。映画館もこれでダメだとわかったので、ますますわが家の中学生は行き場を失っている。

 休校はまだまだ続くので、朝ドラ鑑賞第二弾として『ちりとてちん』を大プッシュしてすぐに見はじめたのだが、あまロスがひどすぎて途中で悲しくなったそうで、結局、『あまちゃん』の二周目に入っている。母としては、『ちりとてちん』の神ナレーター・上沼恵美ちゃんねるの「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます」を、一刻も早く全身に浴びたいのだが、そうもいかないようだ。しかしながら、何か一つやり遂げたのはいいこと。15分という長さのドラマを150話ほど鑑賞するというのは、本を読む行為に似ていないでもない(すげー強引)。朝ドラの完走は、一冊読み終えたときの感動と、確かに似ている。そしてNHKさんに声を大にして言いたいのは、「芋たこなんきん」も放映お願いします!! それから『おしん』ですけど、死ぬほど長いわ~って思っていたら、なんと全297話か! びっくりしたわ! ながっ!

 さて……。今日も朝から原稿のチェックだった。連載の書籍化に伴う作業と、翻訳本の作業だ。どちらも根気がいる。しっかりとやらないとなと思いつつ、窓から外を眺めると、すっかり春だった。庭木のつぼみが膨らみだし、庭の雑草もすでにワイルドな状態である。ハリーは日がな一日ベランダで昼寝をしていた。三連休はびっちり働く気でいたが、一日休んで草刈りをすべきなのかもしれない。

昨日の晩ご飯:ブロッコリーとパルミジャーノのパスタ。茹でたブロッコリーをにんにくと一緒に寝落ちしそうになるほど炒めて、ボロボロになったところでパスタと和える。仕上げにパルミジャーノをたっぷりすりおろす。まあ、大人のメニューですね。子どもには無視されて、あいつらポテチ食べてました。

休校DAY 16

信じられない……もう16日も経過したのか。毎日毎日、息子たちと一緒にいると、なんだかこの状態が普通だったように思えてくる。息子たちはそれぞれが好き勝手なことをし、再開した塾に通いはじめている。毎日仲良くダラダラしている。なんかいい雰囲気じゃん? まあ確かに勉強はしてないけど、なんだか楽しそうじゃん? これでダメなのかな? これでいいんじゃないの?……と考える自分を叱責する自分。「なぁにを言ってんだ! ここで復習をさせなきゃダメじゃないか! こんなチャンス、めったにねぇべ!」(夏ばっぱ)が出てくる。ああ、心の安らぎが欲しい。学力低下の心配までしなくてはならないとは、本当に大変だよ、今回の休校は。

 『あまちゃん』はついに東京編が終わり、アキが北三陸に戻ってきた。ユイちゃんがすごーーくかわいい。休校になって唯一よかったのは、朝ドラのビンジが出来たことだな。次は『ちりとてちん』を見ようよと双子を説得しているが、二人はそろそろ解放して欲しいみたいだ。

 さて、今日は私的には忙しい日だった。確定申告の作業がやっと終わってほっと一息つくまもなく、連載の原稿を書いて送った。午後になって、訳校をチェック。なんだか本当にダメだな、私……と思いつつも、ここで諦めたらダメだ!! と考える。ここで諦めたら、今まで必死にやってきた努力が水の泡だ。もう少しだ、ここで負けちゃだめだ……毎日がそんなことの繰り返しである。毎日、毎日、こうやって自分に言い聞かせて、生き延びている。

 夕方、CCCメディアハウスの田中女史から封筒が届いた。3月末の新刊のリリース(宣伝のちらしのようなもの)が入っていた。さっそく、一緒に東北に行ってくれた叔母にもメールした。すぐに返事が届いた。叔母さんはこのブログを読んでくれているようだ。新刊、読むのが怖いとあった。兄は叔母にとって、特別な子だったから。私にとっても、兄は特別な人だった。

昨晩のごはん:近江牛ステーキ(もらった)

休校DAY 15

休校DAY 15
今日から学習塾の授業が再開となった。約2週間ぶりである。再開と言っても、午後6時ごろから9時過ぎまでの授業なので、日中は私と一緒に息子たちも家にいることになる。『あまちゃん』はすでに、アキが種市先輩と付き合うところまでいっている(しっかり見続けている)。3人でソファに寝転がり、ハリーと一緒にあまちゃんを見ていると、宿題もなかなかやらないし、ゲームばっかりだけど、みんな健康だし、犬はかわいいし、もうこれでいいやと思う。もういいじゃん、だって生きているんだもん(目標設定がどんどんあやふやになってくる)。

 先日、兄の元妻の加奈子ちゃんに連絡をした。いろいろと伝えることがあったのだ。返事には、多賀城にまた行きたいなと書いてあった。そうだね、多賀城にまた行きたいよね。

 実は最近、兄の夢をよく見る。多賀城にあった兄のアパート近くのスーパーで、兄が買い物をしている夢だ。警備員の制服のうえに厚手のコートを羽織った兄が、スーパーのカゴを片手に買い物をしている。焼きそばのパック、カット野菜、それから豚肉を少し。兄は焼きそばのパックについている粉が嫌いで、ちゃんと焼きそばソースを買う人だったから、豚肉のパックをカゴに放り込んだあとに、ゆっくりとソースの棚まで行き、一番大きな焼きそばソースを手に取る。カゴに入れる。少し歩いて菓子パンのコーナーに行き、あんパン、クリームパン、少し安くなった食パンを選ぶ。最後に安い缶チューハイを手にして、少し躊躇して、カゴに入れる。

 夢のなかの兄はいつも、少し寂しい表情をしている。じっと黙ってなにも話さない。兄らしくないそんな姿で、私の夢に出てくる。

昨夜の晩ご飯:ツナカレー(弟)、クリームシチュー(兄)

休校DAY 14

今日はいいことと、悪いことがあった。まず悪いことだが、息子たちと衝突した。LINEを繋ぎっぱなしで遊んでいるのはいいとして、相手が出ないのに、延々と呼び出し音を鳴らしているので、いらっときた。あの、悪夢のようなLINEの呼び出し音。私は仕事をしているというのに。つか、自分の部屋に行けばいいのに。なんで私の横で、ずっとゲームをしているんだあああああ……ぬわあああああああああああ(怒和嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼)!!!!

 いいことは、明日から塾が再開されるという連絡があったことだ。妙に明るい先生が、「おかあさん、こんばんわぁぁー!」と電話してきてくれた。検温とマスクが必須ということだ。なんでもいいです。先生よろしくお願いいたします!!

 今日は朝から『考える人』の原稿を書いた。締め切りから一週間ほど遅れてしまった。急いで送ったために、なんと、『犬(きみ)がいるから』の原稿を送ってしまったのだった! 無事考える人の入校を済ませたあと、9月刊の書籍の原稿を手直しし、それからもうひとつの原稿を手直しした。なんだかもう疲れてしまって、絞っても絞っても、これ以上出てこない。降参だ。今日はもう書けない。明日はもう少し元気に書きたいものだ。私と同じぐらい、休校で疲れているみなさん。どうぞご無事で……。

晩ご飯:ベーコンと大葉のパスタ。めっちゃ不評。もうどうでもいいわい。

休校DAY 13

今日はどこに行っても行列だった。これには驚いた。だって数日前まで、マクド、ケンタ、モス、王将、全部ガラガラだったのに、今日なんて店舗もドライブスルーも長蛇の列。家に籠もるのも限界があるし、今日はいい天気だったから、そりゃあ出かけようという気分にもなるだろう。スーパーに立ち寄ると、トイレットペーパーもティッシュも、その他の製品もすべてちゃんと売られていた(お一人様一点のみだけど、特に紙製品は)。土地柄もあるだろうが、のんびりとした雰囲気が戻りはじめたような気がする。塾の先生からも電話があり、そろそろ授業再開らしい。助かる。息子たちが家にいることは楽しいことでもあるけれど(特に、あまり手がかからなくなった今となっては)、そろそろ静かな環境で仕事をしたいんですよ、私は。息子たちは、今日も飽きずに『あまちゃん』を見ていた。朝ドラ鑑賞だけはしっかりやっている。

 そういえば数日前、息子たちと『アナザーストーリーズ運命の分岐点』を見た。内容は「東海村臨界事故 終わらない闘い」。私にとっては忘れることができない事件だ。以前見たことがあるような気がしたけれど、息子たちが突然、集中して見はじめたので、私も見た。息子が「この事故、覚えてる?」と聞くので、とてもよく覚えているし、本も持ってるよ(朽ちていった命:被曝治療83日間の記録 (新潮文庫))と答えた。すかさず、「読むんだったら出してくるよ」と聞くと、いやあ、どうしようかな……とはっきりしないので、とりあえず書棚から引っ張り出してきた。なんと2冊あった。暇そうにしていたら渡してみようと思う。

 何度も書いているけれど、私はゲームよりも本がいいとは思っていないし、ゲームをやることが悪いとはまったく思わない。時間を決めて、自由にやらせるようにしている。でも、息子たちを見ていると、その大好きなゲームですら、飽きることもあるようなのだ。だからそんなときは、ゲームと同じぐらい面白い別のことを見つけると、もっと世界が広がるよと伝えたい。それが本だけだとはまったく思わない。スポーツ、映画、なんでもいい。ひとつの世界に没頭するのもいいけれども、たまには別の世界も経験して欲しい。柔軟に生きて欲しい。そして、自分が生涯をかけて愛することができる何かを、どうか見つけて欲しい。結局、私の育児の究極の目標はそこなのだと思う。

 ちなみに私自身の子どもの頃の話だけれど、私が子どもの頃にもゲームはあって(確か小学校の高学年あたりで流行りだした)、私の周りの子どもは、ほぼ100%、熱中していた。うちの兄も親戚の子どもたちも、朝から晩までゲームをやって親に叱られていた。ゲームばかりやるんじゃありませんと言われ続けていた。今の子どもたちと同じ状況だ。それで、私はどうだったかというと、集中力がまったく続かず、ゲームができなかった。あの電子音にも耐えられなかった。集中力が続かなくてゲームができないっていうのも変な話だが、私はとにかく集中ができない子どもだったのだ。先生に叱られた思い出しかない。

昨日の晩ご飯:ピザ! 薄いクラストを買ってきて、チーズとペパロニのピザを作った。手作りだから、いくらでも贅沢に作ることができる。

休校DAY 12

休校DAY 12

おいおい、もう12日も経過したか……。今日は朝からどうしても読まねばならない一冊があり、6時に起きてまずは本読み。これがとんでもなく泣ける本で、心臓をぎゅっと掴まれたような気持ちで昼までに読了。文章にまとめた。これはリーディングという仕事だ。海外で出版され、日本語に訳す可能性のある本を読み、内容をまとめるという仕事で、私も時折、依頼を受ける。たぶん、書籍の翻訳をしている方はみなさんある程度やっているのではないだろうか。一冊を読んで、要点をまとめるっていうのはなかなかどうして大変な作業だが、本読みの訓練にはなるなあと思う。だんだんスピードがあがってきたYO。

 次は、いま担当している書籍の原稿の見直しをした。何度も何度も読んで、何度も書き直したつもりでも、紙になって出てくるとものすごくダメダメなのはなぜだろうといつも思う。翻訳は読めば読むほど必ず良くなると私に言ってくれた編集者さんがいて、私はその言葉をずっと忘れず、お守りのようにして握りしめてここまできたけれど、私はいくら読み、いくら書き直しても、ちっともうまくならない。これからもずっとこうやって、読んでは直し、直してはもう一度読み、本を作っていくのかなと思う。

 作業も佳境に入り、ぐっと集中しはじめたところで、階下の中学生が騒ぎ出した。声がでかい。ドーン、とか、バーンという荒々しい物音が聞こえてきて、だんだんイライラが募ってきた。週末だからいいけどさ、昨日だってほとんど勉強なんてしてないじゃんと腹が立ってきて、二階から「仕事してんだよ!!!!! うるさいんだよ!!!!!」と叫んだら、どうも友達が来ていたようで、一階がシーン……となった。たぶん今頃LINEで、「村井んとこの母さん頭おかしい」とか、グルグル流れていることだろう。どうすればよかったですかね。うるさかったんですけど。

 そして息子たちだが、今日もしっかり『あまちゃん』鑑賞。なにかひとつでもいいからこの休みにやり遂げて欲しいと願っている私だが、どうもそれは、朝ドラ鑑賞になるかもしれない。それはそれで素晴らしいことだけれど、今日、私のところに届いた二冊を見て(早川書房さん、ありがとうございます!)、ちょっとため息が出た。懐かしい……。私が子どものころ、こんな本があったら飛びついていたと思う。というか、飛びついていたんだ。本に没頭していたあのころが懐かしい。あの頃、私の頭のなかには、東京ドーム12個分ぐらいの広い世界が広がっていたよ。君たちはどうだい? と、わが家の中学生を見て思った。読んでほしい。きっと楽しい。

今日もなんだかんだと忙しい日だった。もう少し仕事をして寝ようと思う。

昨日の晩ご飯:チキンカツ。ささみを半分にスライスして(二枚にして?)、しっかりと細かいパン粉をつけてたっぷりの油で揚げた。う・ま・い!!!!! チキンカツは、ささみか胸肉に限る。材料費は1500円ぐらいだけど、満足感は高い……! ここを見て下さい

休校DAY 11

休校DAY 11
 子どもたちが外に出はじめた。うちの子たちは粘り強くインドア派を貫いてはいるが、わが家の前に、中学生や高校生が集結するようになった(集まりやすい場所なのだ)。今日は、中学生の女の子たち何人も集まってバトミントンをしていた。ハリーを見かけると、みんなが「ハリー!」と声をかけてくれる。ハリーは、庭から出て呼ばれた方に走って行きたいが、私に睨まれているため、頭と耳を下げて、尻尾を振って、その声に応えていた。

 近所の高校生はフェンシング部らしいのだが、部活のメンバーで集まって練習していた。ニコニコ笑いながら、アスファルトの道路に座って話をしている姿を見て、うれしくなった。ああなんだろうこの気持ち、青春っていいな、なんだか素敵だなと思った。この前まで小学生だったけど、大きくなったなあと、よその家の子なのにその成長がうれしかった。

 私は今日、三ヶ月に一度の定期検診で病院に行ったのだが(先日行ったのは滋賀医科大学医学部附属病院心臓血管外科。手術した病院ですね)、病院がガラガラで驚いた。全然待つこともなく、すっと採血、あっさり心電図、気づいたらレントゲンだ。先日行った滋賀医科大学で心エコー検査したばかりで、体調がいいことはわかっているのだが、今日はまさかまさかの不整脈が出ていて、どんより。心配するようなことではないですよと先生は言っていたし、それはわかっているけれど、絶対に絶対に疲れているはずである!!! と私は思った。こんなことに振り回されるのはごめんなんだよ! って思った。だから、今日から睡眠は死守だ。絶対にだ。

 ひとつ、とてもうれしいことがあった。カズオさんと再会したことだ。待合に座ってぼんやりしていたら、私の前に主治医の診察室に呼ばれた紳士がいて、その後ろ姿ですぐにわかった。スーツにトレンチコート姿のカズオさんだった。本日も大変奥ゆかしいお姿だった。カズオさんは私のことなんて覚えていないし、まさか私にいろいろ書かれていたことも知らないだろうけれど、お元気でなによりです。うれしかった。同じ病棟に入院した人なんてごまんといるだろうに、私は同志との再会率が高いなあと思う。滋賀医科大学付属病院では、一緒にリハビリをした女性に一年前に再会している。「ようやく会えた」という気持ちより、「また会えましたね」が大事だ。そして、「また元気で会いましょう」なのだ。この、うれしいようで、同時に心を絞られるような切なさは、いかんともしがたい感情だ。人生はハードモードです。

 薬をもらって家に戻ると、息子たちはすでに宿題を済ませ、『あまちゃん』もしっかり視聴済みだった。しかし息子たちは東京編があまり好きではないらしい。あの、おばちゃんたちがいて、アキちゃん、ユイちゃん、夏ばっぱ、大吉さんたちがいる、あそこが好きなんだ……ということだったけれど、一度離れないとその場所の良さってわからないものなんだよと私は思った。そう息子たちに言っても、理解してはもらえないだろうけど。

昨日の夕ご飯:焼きそば+長芋焼き(すりおろした長芋に卵と葱を混ぜて、ごま油でカリカリに焼いたもの。食べる直前に醤油と鰹節)

休校DAY 10

休校DAY 10

 もう10日も経ったか……。今日も厳しい一日じゃった。この先20日以上休みって考えると気が遠くなるけど、どこのご家庭でもこんな感じでダラダラと一日が過ぎていっているのだろうか。

 今日は朝の10時頃からしっかり『あまちゃん』を見はじめ、ずっと見ている(いま、これを書いている私の後ろで見ている)。アキがいいか、ユイがいいかで迷いに迷っているが、結局、人間性を重視して夏ばっぱが一番好きらしい。夏ばっぱが大漁旗を振って東京に向かうアキを見送るシーンで泣いていた。あの海岸に行ってみたい、あの海を見てみたい。そんな気持ちになっていたようだ。ふと気づいたが、今日は二人ともゲームをしていない。

 別にゲームが悪いって訳じゃないんだけど、あれだけ時間を決めてやれと言い続け、しかしそれができず、私との間で冷戦勃発だったゲームをあっさり手放したきっかけとなったのがドラマだというのは少し注目すべきことではとひとりで考えている。つまり、中学生(というか、子ども)っていうのは、ぐぐっと入り込む生きものなんですね、ひとつのことに。いや、これだけ入り込むことができるんですね、彼らは。そんなことできないと思っていた。ゲームだけが彼らを引きつける特別な存在なのかと思っていた。でも、たぶん違う。なにかそこにヒントが隠されているような気がする!

 没頭できるものを私が見つけてあげることは出来ないし、彼らもそんなことは望まないだろうが、せめて邪魔はしないでおこうと静かに考えた次第。最近、こんなことを考えてばかりだ。体力を使う育児は終わったが、今度は考えてばかりだ。そして去年ぐらいからひしひしと感じているが、十代の子どもはお金がかかる。

 明日はもう金曜日だ。::.。.:(´∀`):.。.:*: パァァァァァァァ
ああ、今週も長かった。すごく疲れたよ、パトラッシュ。もう今日は寝たい。

昨日のゆうごはん:オムライス+ナポリタン(冷凍)

休校DAY 9

休校DAY 9
 去年の年末、塩釜、多賀城のあたりを移動しまくっていたために、例年とは少し違う気分で迎えた3月11日。仙台港の近くを車で走っていたときのことを思い出していたら、近所の小学生Tくんがまたもやピンポンを鳴らしてきた。早い。小学生の朝は早いのか。

 「申し訳ないねえ、まだ中学生たちは起きてないよ。また後から来てくれます?」と言うと、あきらかにがっかりした顔で「あ、ハイ、わかりました……」と言い、去って行った。気の毒過ぎる。少ししてから起きてきた長男に「Tくん、来たよ」と言うと、「ふうん」とあまり興味もなさそうだった。次男に「Tくん来たよ」と言うと、「あいつ、ヒマなんかな~」と言う。日本全国でTくんのように暇な小学生が発生していると思われる。

 今日も三人と一匹で『あまちゃん』を鑑賞。アキの母演じる小泉今日子さんが、アキに松田聖子ちゃんがアイドルだった時代を語るシーン。「聖子ちゃんってそんなにすごいアイドルやったん?」と聞く次男に、「聖子ちゃんももちろんすごかったけど、このアキのお母さん自体が、実際にスーパーアイドルだったんだよ!」と言うと、へー! と言いつつyoutubeで検索して、さっそく動画を探し当てていた。『なんてったってアイドル』だった。

 ドラマの中でアイドルを語るアキの母と、その母が実際にアイドルだった時代の映像が重なる瞬間。このドラマ、何度見ても最高だなと思った。一時間ほどで鑑賞終了。

 ランチのとき次男と長男が、俺たちは地震の日のことをしっかり覚えていると言っていた。なぜかいつもより早く保育園に迎えに来た私に、車の中で、一体何があったのかしつこく聞くと、運転している私が真っ青な顔で「うるさい! ちょっと黙って!」と怒鳴ったそうだ。なんとなく覚えているし、確かに怒鳴ったのだろうと思う。それほど、混乱していたのだ、あの日は。私だけじゃなくて、たぶん日本中が。

 休校9日目になって、そろそろ私も疲れてきた。静かな時間が欲しい。子どもたちが家にいることは、中学生ということもあってそこまで体力的に消耗するものではないが、何度も書いたように、何もせずにいる子どもたちを見ると心配になるし、ひっきりなしに料理しなければならないことで、仕事が中断されてストレスがたまる。昨日は病院に行ったこともあって、体力を奪われた。年を取るということは、フル充電してもすぐに空になるケータイのバッテリーみたいな体を抱えて生きるということだ。最近、悟った。

昨夜のばんごはん:ミートボールパスタ

休校DAY 8

休校DAY 8
 本来であれば、今週ぐらいから新刊の告知がはじまるのに合わせてブログの更新をしようと計画していたんだけど、休校があって予定が狂って、こんなことになっている。まあ、いいや。私の人生は「まあいいや」が大変多いんだけど、仕方がないや、人間だもの。

 今日は一年ぶりに滋賀医科大学医学部附属病院心臓血管外科に行って来た。術後二年経過で、定期検診だった。心臓は元気そのものだった。二年前、退院直後の状態を考えると、たぶん25倍ぐらい元気になっている。入院中は機材を山ほど引っぱって歩いていたタリーズコーヒーにも今日は立ち寄った(心臓にペースメーカーがくっついてて、そのコードが体から出ている時期とか、いろいろあったんだ、そういえば)。非常に懐かしい。あのとき、週末のほとんど誰もいないタリーズで、病人用のパジャマ姿でコーヒー飲んでいたのは私ぐらいのものだったが、今になってわかる。きっと異様だっただろう(いくら病院内店舗とはいえ)。

 滋賀医科大学医学部附属病院に入院していたときのことは、新潮社の考える人で書かせてもらった。「心臓へたっちゃってますけど大丈夫」だ。書きたいことがいっぱいあって、次々と書いて、掲載してもらった(編集部のみなさん、ありがとうございます)。なんだかんだと、いろいろ書いているなあと思う。

 本を翻訳するのと平行して、「犬(きみ)がいるから」(亜紀書房Webマガジンあき地)で愛犬ハリー号との生活を書いたり、「村井さんちの生活」(新潮社 考える人)でも日々の暮らしのことを書いている。自分の人生に起きたことを、かいつまんで文章にしているといった感じかな。

 よく、村井さんの人生って忙しいですねと言われる。でもそのたびに、いやいや、人生ってだれにとってもハードモードですよね……と、考える。私は書いているからわかりやすいけれど、きっと、誰の人生にも、小さな、そしてときには大きな事件は起きている。喜びも悲しみも、同じく起きている。そうですよね?

 私がいろいろと書くのは、たぶん書くことによって、自分の人生に起きたさまざまなものごとを理解し、自分のなかで消化できるからなのだと思う。子どもの頃からのクセで、細かいことを細かく記憶し、細かく書き出す作業が好きだということもある。

 3月末発売の新刊は、またもや私の人生に起きた大事件を書いている。発生したのは、去年の年末、ちょうど『黄金州の殺人鬼 凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』(亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅢ-9)のイベントを開催しているころだった。今思い出しても、強烈な日々だったけれど、同時に、書いて、書いて、書きまくった日々でもあった。語弊があるかもしれないが、充実していた。タイトルは『兄の終い』だ。兄ちゃん、終っちまって、ごめんな。

 宣伝で終わるのもなんなので、今日のわが家の様子をおしらせ。双子はダラダラとあまちゃんを見て、ゲームをして、宿題をしていた。小学生のTくんは今日もやってきて、私に「君、いいんですか? 休校中ですよ?」と言われても怯まなかった。しかし、双子に「今日は無理」と断られ、がっくりと肩を落として去る様子がインタフォンに映っていた。ごめんよ、Tくん。でもちょっと笑った。


昨日のゆうごはん:近江牛の薄切り(安いやつ)と、カット野菜を炒めたもの。ごはん。味噌汁。納豆。